こんにちは!うんへ先生です♪
朝晩で空気がだいぶ冷たくなりましたね。
先生は早くもマフラーと手袋を解禁!
さて、早速ですが、今回のお話しのきっかけは、
よく「たまごを握ったような手の形」についての質問が多いことから。
えと…
卵形の手をするようにと教えたこと、
今まで一度もなかった…(笑)
確かに小さい頃、「指を丸めなさい」と、
よくピアノの先生に手を叩かれてましたし、
国内外の多くのピアノ教材の入門第1ページ目に、
「丸めた手の形」の絵や写真が載ってたりしてますよね。
多くの先生たちや教材が
「卵形」を主張しているのであれば、
誰だって正解なんだと思っちゃう、当然。
でもねー
ショパンの幻想即興曲の旋律やアルペジオを
5〜6才くらいの子供が
演奏しているところをみると、
よくあんな小さい手で、
よくあんな滑らかに弾けるんだって!
「指を伸ばして」、「腕全体をもって」音を出している。
先生が小さい頃の先生や、
その先生の先生たちの時代は、
ドイツ奏法が主流の時代。
正直に言わせてもらうと、丸めた手の形が、
どれほどピアノ表現の妨げになったことか(笑)
ツェルニー練習曲やインベンション、ソナチネあたりまではそれほどの問題を感じなかったけど、モーツァルトのソナタや、シューベルトの幻想曲らへんで自分の弾き方の乏しさというか、旋律を綺麗に歌わせたいのに、なんだか音と音の間の「隙間」を感じて、ショパンなどのロマン派作品に触れることになってからは、それはもう、悲惨なことに(笑)
小さい頃に通っていた音楽院で、院長先生と、他3人の先生について、毎日レッスンを受けてたけど、本人がここまで問題を感じて、悩みを抱えているのに、誰も、その問題に気付いてくれない。
着々と先生から合格サインがでて、課題は増えるばかり、結構ストレスを感じていた時期でした。
変にプライドの高い性格で、「できません」とか「どうすればいいですか」とか
自らきくことのできない子供だったから、先生に気付いてもらいたかった…(笑)
ショパンの装飾音的なパッセージが
いくら練習してもきれいに弾けなくて、
ある日のレッスンでは結局、先生に質問をー
頂いた解決策は「リズム練習」。
違う(/ _ ; )…
もっと根本的に弾けない原因があるはずだって。
まぁ、平均律に入っては、
弾けなさのストレスがMAX値に至り、
事件は5年生の発表会にて。
もうこんなわけのわからない状態で人前に立ちたくない、
すごく嫌な気分で演奏を始めたのですが、途中、演奏をやめて、自ら舞台を降りることになりました。
恥ずかしくて、悔しくて、思い出すだけでも涙出そう(笑)
当時の音楽院の発表会はコンクール形式だったので、終演後に順位表彰があったのですが、毎年1位をもらっていたのが、さすがにその年はなにももらえなかった。
それをきに、ピアノを弾くことをやめました(笑)
ブランクをもって、地方に引越しをすることになって、
音楽教室に再び通い始めることになったのですが、
また、ただの課題山の続き。
海外留学された先生に高額のレッスン料を払って、
教えてもらえたのは、ひたすらのリズム練習。
文句を言ってるわけではないですよー(笑)
ただ、本当にピアノが大好きだったので、
もう少し適度な助言がほしかった。
話が逸れましたが、
つらい思いの経験しているので、
自分の生徒たちには
楽にピアノが弾けるようにしてあげたい、
できる限りのただしい答えを出してあげたい。
ピアノを弾くときの顔の表情、
姿勢、手の動き、手首、肩など
悪い癖がつかないように、よく観察し、
問題に対しての意見をよく生徒本人たちにきいています。
「卵形の手」の話に戻りますが、
出したい音のイメージを持っているのであれば、
結局ピアノの鍵盤に直接触れるのは指先だけれど、
コントロールは腕全体という感じーかな、
脳内のイメージがどこかでストッパーをかけず直接指先に、
腕からの指先へすべてのところが柔軟である必要があるかな。
しかし、手の形に力が入ってしまと、掌がかたまって、
指の力だけのコントロールとなってしまって、
多彩なタッチができなくなるのでは…と思います。
まあ、手の形だけの問題でなくなるけど。
絵のように、
第1関節が後ろに外れてしまうことが多いですが、
先生のぐーした手か、膝を「軽く」握らせたりはしてます。
あくまでも後ろにそれない感覚をつかませるためにやっていること。
と、その前に、
爪が伸びていると指先でのタッチを無意識に避けてしまうので、
みんな、指先のオシャレは諦めよう!笑
「卵形の手」がフォームの1つであってもよいと思いますが、
伸ばした指の感覚を覚えてほしい…。
大体の場合、支えるとなる根?が、
第2関節にあるのが原因になることがあるので、
第3関節で支え、コントロールするイメージをもって。
音階を弾くにしろ、卵形の手では、せいぜいCdurくらい、綺麗に弾けるんじゃない…?笑
それでも、柔軟な指で弾く方がより滑らかに弾けて、綺麗に響かせられると思う。
時代はどんどん変化してって、
作品も溢れてきてますし、
楽器のピアノも進化を続けています。
ピアノ奏法も合わせて進化させていかないと、
時代遅れの演奏にしかならないです。
とにかくかためた何かの形は避けた方がいいと思う!
今年一番興味深く読ませて頂いた本ですが、
ユリアンナのショパコン優勝からロシアリズムにはまって(笑)
ユリアンナさんの「ダンテソナタ」の演奏とか、でたらめすぎてこんな弾き方ってあり?とか思いながらも、何度も聴きたくなる、なんか心地よくて。
以前からバッハはソ連ピアニストのタチアナ・ニコラーエワのアルバムが一番好きで
なんか好きになったらロシア出身かロシアリズムかで。
重力奏法がベースになりますが、
ロシアリズムの鍵となるのは、「倍音を鳴らすタッチ」とのこと。
学生時代ロシアメソッドやロシア奏法のレッスンを受けたとき、
一番ショックだったのは、椅子の高さでした。
国内の背もたれ椅子でMAXの高さでも、足りないというくらい、高めの椅子設定(笑)落ち着かない、足届かないし。高めヒール靴を履いたらなんとなく、安定した高さがとれて、
(3cm〜12cmまでのヒールを全部試した!笑)
そこからとことん研究、という、ピアノ勉強の転換期を迎えました。
重力奏法が身体に馴染むまで、かなりの努力が必要。
頭ではわかっていても、自然に身体のコントロールができるまで、時間がかかります。
でも、上達への喜びの毎日で、すごく楽しい!
そう、子供の頃から引きずってきた長年の悩みが少しずつ、解決していきました。
この本、作者の主観が若干多めに入ってますが、
面白かったです。一気読みしちゃった〜(笑)
おすすめです。読んでみてくださいね♪
最後に、今年最後のドルチェ行事、
アンサンブル・コンサートは、12月28日に行われます♪
じいちゃんばあちゃんちに行く!、
旅行に行く!、友達とパーティーするの!と、
生徒たちも年末の忙しい時期と重なってしまったのですが、
たくさんの参加希望があって、とても嬉しいです(/ _ ; )
アンサンブルメインの特大(?)豪華な舞台が見れると思います♡
楽みですね。
それでは、また!
うんへ♪