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コンクールと舞台マナー

 

みなさんこんにちは。講師の粟田です。

 

 

先日、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールがポーランドの首都ワルシャワであり、

日本人では川口成彦さんが第2位になったことがニュースになりましたね。

 

 

本家のショパン国際コンクールとは違い、

コチラのコンクールは19世紀の古いピアノを使ったコンクールでした。

今年は第一回目と初めての年だったのですが、これからは5年ごとに開催されるみたいです。

 

 

DVD審査等でふるい落とされたのち、一次、二次審査を経て、

最後のファイナルステージに勝ち残った人は6名。

日本人も30名中4人いましたが、ファイナルでは川口さんだけでした。

 

先生はたまたま、一次の時にyoutube でライブ配信されているのを発見し、

毎日毎日、仕事から帰ってきては沢山のピアニストの演奏を聴き比べしていました(笑)

(夜中がファイナルで寝不足ですが、幸せな2週間でした)

 

 

 

話は変わりますが、

コンクールの審査において、

 

”審査員は、演奏者が舞台に出て来た瞬間、上手い、下手がわかる”

 

こんなことを高校の時にきかされました。

 

 

え、ピアノの音を1音も聴いていないのに、上手い下手ってわかるの??

審査員の先生って、超能力者?え?エスパー??

 

 

何て思ったことを覚えています。

 

 

これって、エスパーでもなんでもなく(エスパーもあるかもしれませんが;;)

舞台マナーや歩く時の姿勢(堂々としているか等)の細かなところの印象から

 

”上手い、下手がわかる” ということに繋がっていると思うんです。

 

 

ピアノという楽器は、1人で舞台に立つ事が多いですよね。

お客さんの視線が、”私1人” に突き刺さるわけです。

審査員やお客さんも、次の人はどんな演奏をするのかな、、、?

なんてワクワクしながら見ているのです。

 

 

そんな中、背中が曲がっていたり、早足で下を向いて歩いたり、

お辞儀がキレイではなかったりしたら、、、

 

”余裕がないのかしら”、”細かなところまで気がまわらないのかしら”

”歩くときでさえ猫背なんだから、良い音がでないわ”

 

 

なんて思うのです。

そんなこんなで、ピアノの音を一音も聴かなくてもわかるんですね。

 

 

せっかくの舞台なので、たとえどんな演奏をしたとしても

きちんと、キレイに、最後まで、堂々と、するように心がけましょう☆

そして舞台だけだといつもの癖が出てしまうので、

日頃のレッスンから、丁寧に、堂々と演奏することを意識していきましょうね。

 

 

 

ちなみに、先ほどのピリオドコンクールで、

暗譜がとんでしまったピアニストがいました。

あんなに大きな舞台でも、あんなに優秀なピアニストでも、暗譜が飛んでしまうことがあります。

ただ、その方は演奏後も、笑って、にっこりと舞台を去って行きました。

とても立派でした。

 

 

 

 

ピアニスト一人一人分析していましたが、

やっぱり、二次、ファイナルと進んでいくと、

姿勢や手のフォームが綺麗な人が残っているなあという印象です。

楽に合理的に無理なく身体を使えるからこそ、

音を自由自在に操り、音楽的に弾けるのだと思います。

 

 

 

沢山の名演奏がある中、

1位のトマシュ・リッターさんの演奏は一次の時から私の中での優勝候補でした。

画像2

(絶対寝癖ではないと思うのですが、失礼ながらに”ねぐせ王子”と名付けてました)

ファイナルで1位になったときは、予想が的中して何だか嬉しいのと、

馬券が当たるってこういう気持ちになるのかな、、、、、となんだか変な気持ちになりました。

 

 

 

 

まだまだ楽器について、ショパンについて、一次のバッハについて、姿勢について、音楽性について、川口さん、他のファイナリストについてetc

言いたい事は沢山ありますが、今日はここまでで終わりにしておきます。

 

 

 

終わり。